ある程度の自覚をもっていないと、恋愛にしても仕事ででも花を咲かせることにならないのです。
どんなかたちであれ、もうひと花を咲かせたいと思うのなら、自分を分析し、それに対応して努力を続けることです。
まずは願うこと。
その次に努力。
人生は、うまくいかなかったときに、自分にまつわるどんな仮説を次に立てられるかが勝負です。
そこを見落としている人が多いのが残念です。
計画どおりにいかなかったとしても、それは仮説が検証されなかったようなもので、ダメだった場合は、失敗の原因を探りながら次の仮説を立てていけばいいのです。
また、決断できないことが心の問題を生むということではなく、決断に際しであれこれ先のことを心配して「悩むこと」のほうがストレスになっていることがあります。
そういう場合は、検証が十分でないと感じても、自分でこうだと決めたほうが、かえって楽になることが多いのです。
悩んでいる時期のほうが、メンタルヘルスに悪いですから、「仮の決断」を出すという習慣をつけたほうがいいのではないでしょうか。
決断できないことがまずいと思っているのであれば、とにかく仮でもいいから決断をすることです。
マークシート試験の問題で、5問のうちどれか一つにマルをつけておけば、5分の1の確率で点が取れます。
あれこれ迷っていて最後の2つまで絞り込んだとしても、そこでマークをしなければ1点にもなりません。
決断できないということは、世の中に正解があると信じていることの裏返しです。
世に正解などないと開き直りさえすれば、正解のないことに関して必要以上に悩むことはなくなります。
それができない人は、これがはずれたらどうしようかと思い悩むのですが、人生は常に、こちらを選んだらそこからまた別のシミュレーションがあり、そちらを選んだらまた他のシミュレーションがあるものです。
どれもこれも、すべてが「仮説」ともいえるのです。
絶対の正解はありません。
しかし、試しにやってみないことには運命は切り開けない、先に進めないと惜ることが必要です。
ましてや先の見えない不確実な今のような時代には、その傾向がますます強くなっているのです。
総理大臣の小泉純一郎氏の言葉「やってみなければわからない」というのは、極めて正しい言葉です。
ただし、小泉さん自身がやってみないことのほうがずっと多いわけです。
「やってみなければわからない」と言うのだったら、やってくださいと私は言いたいのです。
仮に失敗したとしても、失敗から学べることは多いからです。
すべての「すすむ路」が仮説といえるもちろん、この言葉は読者の皆さんだけでなく、私にも当てはまることです。
「世に正解はない」と開き直ろう。
決断するとき、もう一つ注意しておかなければいけないことは、失敗したときに、最悪どの程度の損をするか、どの程度のダメージを被るかというシミュレーションです。
最悪の事態さえ想定できていれば、失敗してもこのくらい、借金もせいぜいこのくらいまでで済む、ということがわかり、いたずらに心配し過ぎることはありません。
そして、これより損をしたらやめようといった損切りの発想ができれば、基本的にはそれ以上、損することはないわけです。
前述のリスクマネジメントの重要性とも重なりますが、最終的に身を滅ぼす損をする可能性があるものに関しては、かなり慎重にならなければいけないと考えます。
けれども、失敗してもこの程度だろうとか、失敗してもクビにはならないだろう、せいぜい怒られるなり左遷なり始末書だとか、そういうレベルで済むのであれば、それでいいと割り切れるものです。
失敗しても最悪、自己破産で済むと考えたり、失敗しても1回バツイチになる程度なら良しとしようと思えるのなら、それはそれでいい、勝負してみようということだと思います。
つまり、失敗してもこの程度だ、というふうに思えるかどうかが重要です。
逆に、失敗したときに、それではダメージが大きすぎるとか、取り返しがつかないというのであれば、そういうときに初めて決断をためらえばいいのです。
さらに、ダメだったときのシミュレーションがつかないような種類の決断には、首を突っ込むべきではないと私は思います。
シミュレーションが立つならば、仮に失敗したとしても失敗から学べますが、一か八かの賭けは成功すると嬉しいでしょうが、失敗からは学べることも少なく、失敗の可能性が大きいものだからです。
「損切り」の発想をもとう。
社会のなかでの自分を知る、つまり、周囲からどう見られているかをとらえ直すことは大切です。
繰り返しになりますが、人事考課であれ何であれ、自分が周りからどう評価されているか、意外と気がついていない人が多いからです。
確かめもせず「僕はパカにされている」などとクヨクヨと勝手に想像する人のケースとは違います。
周囲の評価を気にする人は多いと言われますが、それは「みんなに嫌われていないか」「バカにされていないか」という意味での人気・不人気であって、これにしても実際に聞いてみて本当のことかどうかを調べる人は少ないようです。
そして、自分で勝手に思い込んであれこれ悩んでしまうのです。
しかし、私は人気について調べる以上に、周囲が自分の実力などをどう「評価」しているかを実際に知る必要があると思っていますが、それを試しに聞きに行くということを、ほとんどの人はしていません。
自分が部下にどのように評価されているか、そういうことを教えてくれる人がいるだけでまったく違います。
「俺ってどんなふうに思われている?」「あたしの取り柄は何だと思う?」と素直に聞ける親友がいることは、非常にありがたいことです。
自分の評価は、自分以外の外から丸見えです。
評価がたとえ自分のアイデンティティの根幹に関わることであっても、やはり周囲の評価というものは極めて重要です。
それによって、自分の方向性が見えできたり、自分の修正ポイントが理解できたりするものです。
そのうえで何かを試してみるのであれば、うまくいく可能性が高まります。
周囲の評価に勝手に悩み、試してもみないで、時間を無駄に浪費するのであれば、周囲の評価に対してそのぶん勉強して補うなど、何かをやっていたほうが、はるかにその後によい影響をもたらします。
周囲に自分の評価を聞いてみよう。
周りに合わせるということについても、実は自分の意思で周りに合わせているのと、ついつい周りに合わせているのとでは、まったく意味合いが違います。
今は「待ち」の時期で、自分から勝負に出る時期でないから、とりあえず周りに合わせておこうなどというのは、自分の意思で選択したことです。
『失敗学のすすめ』のH氏は、いわゆる面従腹背というのは基本的に非常に正しい態度であるとしています。
つまり、自分がまだ独立するだけの力がない聞は、面従腹背でいいということです。
旧ソ連のゴルバチョフ元書記長も、政権を取るまでは、党のエライさんに気に入られるようにずっと面従腹背できていたとされています。
そして、政権を取ったとたんに、これまでの人がビックリするような大改革を矢継ぎ早に実行したのです。
決めたくないことを選択して決めないのであれば、それは一つの方法です。
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